

エイベルタズマン・コースタル・トラック
''Abel Tasman Coastal Track''
| 内容 | トレッキング1~3日間 38km |
|---|---|
| 場所: | 南島 エイベルタズマン国立公園 Abel Tasman National Park |
| 難易度: | 初心者でも安心 |


スタッフの体験レポート
「お世話になっている国立公園」とでも僕達は言わなくてはいけない。最初はこの公園の沿岸をシーカヤックで巡り、その次はMTBで公園内のRameka Trackを走った。そんな僕達の大好きな場所の1つだ。
そして今回はニュージーランドのグレート・ウォークスの1つに数えられている、「Abel Tasman Coastal Track」という沿岸のトラックへ行くことに。ゆっくり歩くのも良いけれど、こんな海沿いの爽やかなトラックなら走るも気持ちが良いだろう。そう、今回はトレイル・ランニング。
行程は1番メジャーなTotaranuiから、Marahauまでの小屋1泊の38km。このトラックの面白いところは、まずウォーター・タクシーと言われるボートに乗船するところから始まることだ。明日はゴール地点になるMarahauから乗船、出発する。1時間半ほどウォーター・タクシーに揺られると目的地Totaranuiに到着。ストレッチを済ませ今日の目的地のBark Bayへ向けて出発する。
夏は大勢の人たちが海にも山にもいるこの公園も、秋は静かで走りやすい。木々の間からエメラルドグリーンの海が覗く、これは気持ち良いトラックだ。

走っていると海の方に段々近づいていき、しまいにはビーチに出てしまう。「あれっ、どっちだろ?」、とりあえずBark Bayの方角へ走ってみる。しばらく走るとオレンジ色の標識のようなものが見えた、その上にトラックが続いている。「間違っていなかった。」と胸を撫で下ろし、トラックを南に向かって進んだ。
目の前の入江は水が引いて、ちょうど歩き時になっている。ここがもし満潮の時ならば、間違いなく迂回路を通らなくてはいけない。とは言いながらもここはニュージーランド、気が長い人は引き潮まで待つだろうし、自信があれば泳いで渡る、なんてことを遣って退ける人もいるだろう。しかしこの辺は、どうやら最大で6mもの干満の差があるようなので、僕は引き潮の時間を調べることをお勧めする。
潮が引いた地表には貝殻がびっしりと並び、その上をパキパキ言わせながら走る。奇妙だが、気持ちが良い。入江を越えるとトラックは再び山の方へ。このトラックの周辺の山はどれも300m程度だから、急峻な登りが少なくトレイル・ランニングにも適している。そして深い森の中を抜けると今日の宿泊地Bark Bay Hutが見えた。
シンプルな作りの山小屋だが、厚めのマットも貸し出してくれるから寝心地は悪くない。もちろん電気はないから、夜の9時には皆夢の中。
朝7時、夜は早くても朝は普段と特に変わらない。周りを見ても、まだ鼾をかいて寝ている人がいる始末。厚めのマットの効果は本当に凄い、1度お試しあれ。さて朝食、僕等のキャンプの定番メニューのレーズンが沢山入ったトーストに、スライスチーズとスライスハム。至ってシンプルだけど、結構いける組み合わせだ。
天気予報では午後から雨が降るかもしれないとの事。今日の行程は21km、雨が降るまでには走り終えたいところだ。出発し、少し急な坂道を登り山の腹を走ると、自分が後で走るトラックが見える。中学生のグループが休憩している横を通り過ぎようとすると、「かっこいいな! 兄ちゃん」と握手を求める子が居る、先生も何故か負けじと握手を求めてくる。
潮が引き始めたばかりの入江が目の前に現れた、まだ水が残っているところを通らずには渡れない。少し早かったと思っても、仕方がない。雨が降る前に走り切らないといけない僕は、腿くらいまでの溜まりへ飛び込んだ。少し冷たいが、走って火照った身体にはちょうど良い。。
びしょびしょのまま、また走り出す。トラックは奥深い森へと伸びる。誰も何キロか先に海があるとは思わないだろう。きれいなシダの合間から、たまに覗く青い海が本当に美しい。
変わった形のAdele Islandと、小さなFisherman Islandが見えてくる。これはゴールが近いという嬉しい知らせだ。
何度か続くアップダウンを越えると橋が見える、それを渡れば昨日出発したトラックの終点Marahauへ到着。
美しい海と空、金色に輝くビーチ、そして深い森。グレート・ウォークスを、また1つ走破した。グレート・ウォークスは全部で9つ、まだまだ先は長い。次はどこへ行こうか。
(2007年 丸田憲司)
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RNZ代表 藤井巌のブログ

