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エイベルタズマン・コースタル・トラック
''Abel Tasman Coastal Track''

内容 トレッキング1~3日間 38km
場所: 南島 エイベルタズマン国立公園 Abel Tasman National Park
難易度: 初心者でも安心
のんびりした風景が広がる
ジャングルのようなコースもある
<関連>毎年9月に行われる「エイベルタズマン・コースタル・クラシック」のトレイルランニングレースについてはこちら>>

スタッフの体験レポート

エイベルタズマンの美しい海岸「お世話になっている国立公園」とでも僕達は言わなくてはいけない。最初はこの公園の沿岸をシーカヤックで巡り、その次はMTBで公園内のRameka Trackを走った。そんな僕達の大好きな場所の1つだ。

そして今回はニュージーランドのグレート・ウォークスの1つに数えられている、「Abel Tasman Coastal Track」という沿岸のトラックへ行くことに。ゆっくり歩くのも良いけれど、こんな海沿いの爽やかなトラックなら走るも気持ちが良いだろう。そう、今回はトレイル・ランニング。


スタート地点はTotaranui行程は1番メジャーなTotaranuiから、Marahauまでの小屋1泊の38km。このトラックの面白いところは、まずウォーター・タクシーと言われるボートに乗船するところから始まることだ。明日はゴール地点になるMarahauから乗船、出発する。1時間半ほどウォーター・タクシーに揺られると目的地Totaranuiに到着。ストレッチを済ませ今日の目的地のBark Bayへ向けて出発する。



トラックの隙間から夏は大勢の人たちが海にも山にもいるこの公園も、秋は静かで走りやすい。木々の間からエメラルドグリーンの海が覗く、これは気持ち良いトラックだ。






海を渡る
走っていると海の方に段々近づいていき、しまいにはビーチに出てしまう。「あれっ、どっちだろ?」、とりあえずBark Bayの方角へ走ってみる。しばらく走るとオレンジ色の標識のようなものが見えた、その上にトラックが続いている。「間違っていなかった。」と胸を撫で下ろし、トラックを南に向かって進んだ。




今が走り時目の前の入江は水が引いて、ちょうど歩き時になっている。ここがもし満潮の時ならば、間違いなく迂回路を通らなくてはいけない。とは言いながらもここはニュージーランド、気が長い人は引き潮まで待つだろうし、自信があれば泳いで渡る、なんてことを遣って退ける人もいるだろう。しかしこの辺は、どうやら最大で6mもの干満の差があるようなので、僕は引き潮の時間を調べることをお勧めする。



これもコースの一部!?潮が引いた地表には貝殻がびっしりと並び、その上をパキパキ言わせながら走る。奇妙だが、気持ちが良い。入江を越えるとトラックは再び山の方へ。このトラックの周辺の山はどれも300m程度だから、急峻な登りが少なくトレイル・ランニングにも適している。そして深い森の中を抜けると今日の宿泊地Bark Bay Hutが見えた。





爽やかな森を行くシンプルな作りの山小屋だが、厚めのマットも貸し出してくれるから寝心地は悪くない。もちろん電気はないから、夜の9時には皆夢の中。 朝7時、夜は早くても朝は普段と特に変わらない。周りを見ても、まだ鼾をかいて寝ている人がいる始末。厚めのマットの効果は本当に凄い、1度お試しあれ。さて朝食、僕等のキャンプの定番メニューのレーズンが沢山入ったトーストに、スライスチーズとスライスハム。至ってシンプルだけど、結構いける組み合わせだ。



朝焼けのエイベルタズマン 天気予報では午後から雨が降るかもしれないとの事。今日の行程は21km、雨が降るまでには走り終えたいところだ。出発し、少し急な坂道を登り山の腹を走ると、自分が後で走るトラックが見える。中学生のグループが休憩している横を通り過ぎようとすると、「かっこいいな! 兄ちゃん」と握手を求める子が居る、先生も何故か負けじと握手を求めてくる。

潮が引き始めたばかりの入江が目の前に現れた、まだ水が残っているところを通らずには渡れない。少し早かったと思っても、仕方がない。雨が降る前に走り切らないといけない僕は、腿くらいまでの溜まりへ飛び込んだ。少し冷たいが、走って火照った身体にはちょうど良い。。


入江を渡る びしょびしょのまま、また走り出す。トラックは奥深い森へと伸びる。誰も何キロか先に海があるとは思わないだろう。きれいなシダの合間から、たまに覗く青い海が本当に美しい。 変わった形のAdele Islandと、小さなFisherman Islandが見えてくる。これはゴールが近いという嬉しい知らせだ。





何度か続くアップダウンを越えると橋が見える、それを渡れば昨日出発したトラックの終点Marahauへ到着。

美しい海と空、金色に輝くビーチ、そして深い森。グレート・ウォークスを、また1つ走破した。グレート・ウォークスは全部で9つ、まだまだ先は長い。次はどこへ行こうか。
(2007年 丸田憲司)